テクニカルチャート説明

MACD(Moving Average Convergence/Divergence)

マックディと呼びます。また移動平均収束拡散トレーニング法ともよばれ、「明日の値段を予測するには直近の値段が重要」という発想のもと、直近の終値に比重をかけたEMA(指数平滑移動平均線)の短期線と長期線の差で売買のポイントを判断します。

MACD (黒のライン) 『12日EMA-26日EMA 』という引き算で2つの指数平均の差をグラフで表します。
シグナル(赤のライン)MACDの9日移動平均線です。
DIF(棒グラフ) MACDとシグナル(MACDの移動平均)の差を表しています。


【MACDの見方】
 買いシグナル・・・MACDがシグナルを下から上に抜いた時。MACDが±0ラインを上回れば本格上昇。DIFが大底圏で反騰。
 売りシグナル・・・MACDがシグナルを上から下に抜いた時。MACDが±0ラインを下回れば本格下昇。DIFが天井圏で反落。

ストキャスティクス(Stochastics)

ある一定期間の高値と安値の値幅に対する当日の終値の相対的な位置によって評価するもので、「%K」「%D」「Slow%D」の3種類の指標があり、それらを組み合わせて相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するのが特徴です。


%K=(終値-9日間の最安値)/(9日間の最高値-9日間の最安値)
%D(青のライン)=(終値-9日間の最安値)の3日間合計/(9日間の最高値-9日間の最安値)の日間合計
Slow%D(赤のライン)=%Dの3日間の移動平均


【ストキャスティクスの見方】
 買いシグナル・・・20%以下の範囲で「%D」が「Slow%D」を下から上に抜いた時
 売りシグナル・・・80%以上の範囲で「%D」が「Slow%D」を上から下に抜いた時
 オシレーター系としてのシグナルもあり、「80%以上で売り、20%以下で買い」というシグナルも使えます。

RSI(Relative Strength Index)

RSIは、一定期間において上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのかを計り、売られすぎ・買われすぎを判断する指標です。


計算方法 RSI = 14日間の値上がり値幅の合計 / (14日間の値上がり値幅の合計+14日間の値下がり値幅の合計)×100


【RSIの見方】
 買いシグナル・・・30%以下
 売りシグナル・・・70%以上

ADX[DMI](Average Directional Movement Index)

DMI(+DIと-DI)は、ある一定期間内における値動きの方向性を数値で示します。
ADXは、トレンドの強さを測定する指標です。


+DI>-DIの時は、上昇トレンドである状態を示します。
-DI>+DIの時は、下降トレンドである状態を示します。
ADXはトレンドの強さを表します。


【ADXの見方】
ADXが上向きに変化したらトレンドの開始、上昇中はトレンドの継続、下向きに変化した時点をトレンドの終了、下降中はトレンドのない状態と判断します。
 買いシグナル・・・+DIが-DIを上抜き、ADXが上昇傾向の上向き
 売りシグナル・・・-DIが+DIを下抜き、ADXが下落傾向の下向き

ボリンジャーバンド(Bollinger bands)

移動平均を表す線を中心(赤)に、その上下に標準変動幅を示すバンドラインを加えたものです。 大半がこのバンドの中に収まるという統計学を応用しています。 統計学上、株価はボリンジャーバンドの±2σ(標準偏差の2倍)以内に95.5%が収まります。


【ボリンジャーバンドの見方】
 +2σを上抜いた・・・急騰を意味していると判断し、買い建ち
 -2σを下抜いた・・・急落を意味していると判断し、売り建ち
 反対側のバンドが破られたときに手仕舞いする。移動平均線をストップロスポイントに用いる人も多い。

パラボリック(Parabolic)

大相場に活躍する順ばりテクニカル分析の指標。トレンドが反転したと判断した時に途転(方針を180度転換すること。現在のポジションの決済と同時に全く逆のポジションを建てること)し、これを繰り返す分析方法です。


【パラボリックの見方】
 買いシグナル・・・下降しているSARが上昇している日足と接触した地点(SARが陽転したとき)
 売りシグナル・・・上昇しているSARが下降している日足と接触した地点(SARが陰転したとき)
 ※SAR=パラボリック放物線

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